エヴァンゲリオン以降の世の中の傾向として緻密な世界設定とその描写というものが好まれる。
あずまんが大王の人気を支える要素の一つとしてもそれがある。

ここではその世界観を分析してみようと思う。

1)各人の身長とプロポーション
2巻の挿絵に各人の身長が書いてある。さらには
かつてあずまきよひこ氏のHPには設定資料として各人の身長対比表というものもあった。
(その絵は保存してあるが、版権の問題上載せられません)
あずまんがのどのこまを見ても基本的には各人の身長比はそれを守ってかかれている。
また
榊>神楽>よみ>とも>おおさか>ちよ の順にナイスプロポーションだが
作画においてこの原則も忠実に守られている。
ちよ、おおさかに胸があるようには絶対にかかれていないし、
榊、神楽、よみは必ず胸は大きいことが分かるように書いている。
(ともはちょうど ある/ない の境界線上)

大阪の半日スペシャルにおいて大阪が紙コップの水を飲もうとしているシーンなど
大阪の華奢さがよく表現されていて、なおかつ女の子の特徴的な体の曲げ具合が
表現されている絶妙のコマである。
 

2)存在領域を守る
あずまんが大王の人気キャラにちよパパがいるが、彼が出てくる世界というのは
榊の妄想の中だけに限られているのに気付いているだろうか。
彼が現実世界に出てくるときは大阪が買ってきたちよへのプレゼントのぬいぐるみという形でしか出てきていない。
(注:単行本2巻と電撃大王2001年2月号の間に出てくる分に関しては不明だがおそらく守られているであろう。)

同様にちよちゃんのおさげが取り外し可能で飛行ユニットにもなる という設定は
大阪の妄想の中に限られている。
(榊の初夢の中に出てくるちよちゃんも空を飛んでいて、見方によってはおさげが推進力発生装置に
 見えないことも無いのだが、パタパタしておらず動作形態は違う。)

あくまでも彼女達の生活する空間は超常的なものは存在せず(ぎりぎり)現実世界として成立するようになっている。
唯一の例外は 天才少女 ちよちゃんの存在だが、彼女とてとび級(および飛び校)が現実の制度としてないだけで、
物理的に存在できないわけではない。 (この辺がうる星やつらやああっ女神様などとちがうところ)

3)時系列で見た設定の持ち越し
たとえば 命名(1巻p48)でともちゃんにペットとしてイヌがいる(くろちゃん)という設定が出てくるとそれは
DXでの うちいぬいるからー 発言に引き継がれ、 このときのちよちゃんのセリフ 「うちもー」
(この発言は ともの発言の直後だから うちもイヌがいるから不可という意味にとると)
が引き継がれて忠吉さんの登場につながる。
また、このときの榊の「うちも ダメだ…」は「なんだろう」(1巻p27)2コマめのセリフと矛盾しないようになっている。

というふうに、過去に口走った設定でもそれを破ることなく後の世界に織り込まれていき、
過去に出した設定と矛盾しない。

誰かこの手のあら捜しで矛盾点を知っていたら教えてくださいな。

4)細かな描写
たとえば大阪の特徴のひとつとして割箸を割るとき、めったなことではきれいに割れないという設定がある。
(初出:やったー)
この設定は忠実に引き継がれ1巻の最後の挿絵である
あずまんが大王の大王ってなんやのー?の絵において大阪の割った割り箸はきれいに割れていないし
2巻の大阪の半日SPにおいて、しゃっくりを止めるために箸の上に置いた紙コップの水を飲むシーンでも
さりげなく箸はきれいに割れていない。

2年進級時クラス分けのシーンにおいて張り出されていたクラス表。
「いっしょ」の1コマめと「さようなら春日歩」4コマ目で 名前の文字数パターンがきれいに一致している。
ふつうそんな細かなところはいいかげんに書きそうなものだが、
ちなみにこのフォーマットから榊、神楽の名前のフォーマットを割り出そうとしたが
前景の生徒の頭に隠れている部分などがあり、完全には絞りきれなかった。

またよみのメガネの屈折による顔の輪郭線のずれも可能な限り表現されている。

と、このように原作者のあずまきよひこ氏が緻密な世界を構築しているので
同人作家は可能な限りこの世界を崩さずに作品を作ってほしいものである。

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