駅に着いて改札通るときだけちょっと起きたちよちゃんですが、
また寝てしまい榊がおぶってます。
とも:あれ?雨が降ってきてる。
よみ:バスも終わってんじゃん。とりあえずそこのコンビニで傘買ってくるよ。
とも:ちよちゃんちと榊ちゃんちってここからどのくらいだっけ?
榊 :歩いて、、、20分くらいかな?
よみ:はい、傘。ちよちゃん寝てるしさぁ。大丈夫か?榊。 ちよちゃんちに連絡して迎えに来てもらったら?
榊 :ん、大丈夫。
よみ:じゃあ、ちよちゃん頼むな。
とも:じゃーねー また明日。
とも:よみとあいあい傘なんて久しぶりだな。
よみ:不本意だけどな。
とも:もー 冷たいんだから、よみちゃんは。もっと素直になりなって。
よみ:なんだよそれ。
(とも、よみ 去る)
榊さんは ちよちゃんをおぶったまま雨の中を歩いていきました。
大通りから離れて人気のない道に入ったところ、、、
榊 :(あれ?こんなところにバス停なんかあったっけ?…)
見てみると深夜バスが一本だけあります。
榊 :(あと5分くらいだし、待ってみるか…)
しばらくして明かりがやってきました。バスがやってきたようです。 すると…
榊 :(うぁ…)
そう。それは噛み猫バスだったのです。
榊 :(こ、これだと噛まれたらしゃれにならないぞ。)
すると、行き先案内板が、ぱた、ぱたとうごいて「ちよちゃんち」に変わりました。
恐る恐る榊さんは尋ねます。
榊 :やっぱり、、、噛むのか?
すると榊さんの頭の中に声が聞こえました。
噛み猫バス:「ちがうにゃん。 ちゃんとちよちゃんちにいくにゃん。 雨の中たいへんにゃん。 ささ、乗るのにゃん。」
ドアに相当するところが にょーん と開きました。 榊さんは恐る恐る乗り込んでみると、
中はふかふかで毛皮のソファのようです。
榊 :「うわぁ」
榊さんはもう夢心地です。
噛み猫バス:「じゃあ いくにゃん」
噛み猫バスは走り出しました。信じられないスピードです。ただし、あまりにぎやかなところは走らず、
目立たないところを選んで走っているようです。
それでも、歩くよりはるかに早くちよちゃんちの前に着きました。
噛み猫バス:「ついたにゃん。」
榊 :「あ、ありがとう。… また… 乗れるかな?」
噛み猫バス:「それは君次第なのにゃん。」
降りると噛み猫バスは颯爽とどこかへ行ってしまいました。
夢見ごこちの榊さんでしたが、ふと、自分がぬれていることに気が付きました。
榊 :「あ、傘忘れてきた。」
どうやら噛み猫バスの中に傘を忘れてきたようです。
いそいで、ちよちゃんちの呼び鈴を押して無事ちよちゃんを送り届けました。
もしかしたらあの噛み猫バスはちよちゃんのおとうさん(あのネコのほうね)が呼んでくれたのかもしれません。
その日から榊さんは ちよ父か噛み猫バスが忘れ物の傘を返しに来てくれないか 夜な夜な待っているそうです。
特別編エンディング終わり。
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