金色のガッシュベルアナザーストーリー

(前回までのあらすじ)

知将、清麿の罠で、一度は海底に沈んだファウード。
しかし、敵味方の誰もが予想しなかったがのだが、ファウードはなんと泳げたのである。
九死に一生を得たリオウは逆上し、ファウードの攻撃目標をガッシュ・清麿の活動国である日本にすることを宣言したのだった。

(はい、ここで主題歌が入ります。頭の中に「見えない翼」を流してください。そして長いCM明けで…)
タイトル(アニメの例の音楽を頭の中で流してください。そしてガッシュの声で)

ファウード最終決着   恵、暴走!?  怒りのチャージル・サイフォドン
(ふぅ、やっと三段タイトルになった。)

(暴れるファウードを見て)
恵:「きーっ、日本はこの(王位争奪戦の)あと清麿くんといっしょに住む場所なのよ!」
ティオ:「な、なんか恵怒ってない?」
ガ:「うぬぅ。恵殿怖いのだ。」

すると、アニメでおなじみの本が光るときの音がどこからともなく…

ティオ:(本が光ってる…これは? チャージル・サイフォドン!?)
とっさにティオは叫んだ。
「みんな!恵を怒らせて!」

すると、すかさず、
フォ:「はっはっはー。日本がなくなったらイタリアにおいで。イタリアはいい国だぞー」
恵:「縁起でもないこと言わないで!」
さすが余計な一言が得意なフォルゴレである。

続いてサンビームさんが、
サン:「清麿なら世界中どこに行ってもやっていけるさ。そうだ、私と一緒に車の技術を教えに行かないか?」
恵さんを怒らせるなら恵さん本人のことよりも、
清麿関係方面から攻めるのが一番と見抜いているサンビームさんははやり只者ではない。

恵:「だめーっ!清麿君は私の!」
清:ぶほっ。(清麿思わず吹き出た鼻血を押さえる)

恵さんの気持ちにはうすうす気づいていた清麿であったが
まさかこんな状況で、仲間全員がそろっている前で
大胆告白されるとは思っていなかった。
自分も同じ気持ちでいたのでうれしくて血圧あがるやら、
周りの目を感じて血圧下がるやら青くなったり赤くなったり大変である。
こんなに血圧変動が激しくては鼻血のひとつも出ようというものである。

恵:「私もリィエン、ウォンレイみたいにバカップルやってみたいのー!」
リ:「なっ…」 思わず頭に血を上らせたリィエンであったが
ウォ:「リイエン、バカップルって何だ?」 ウォンレイは天然でこの単語を知らなかった。
り:「それはアルね…」 説明ついでにいちゃつき、のろけ始める二人。
このシチュエーションでもいちゃつき始めるとは、さすがのバカップルである。

アリシエ:「どうだ清麿、うちは大家族だから一人や二人家族が増えても大丈夫だぞ。」
実はこのとき、内心では(水汲み要因も増えるしな…)と思っていたのは秘密である。

恵:「うわーん、清麿君は私と一緒に暮らすの!新婚ラブラブハネムーンやりたいのー!」
恵:「このままじゃ、私と清麿君の幸せ家族計画が〜」
恵:「子供は女の子と男の子と二人で、モチノキ町でお母様と住んで、休みの日にはモチノキ遊園地に行のよー」
いや、恵さん、そこまで具体的につらつら述べなくても(笑
(注:子供の構成は当然ガッシュとティオを意識したものです。〔ガッティオはいずれ魔界に帰りますので〕
 華さんと一緒に住むのは、芸能活動をしている間子供の世話をしてもらうつもりなんです。
 なんて、しっかり、ちゃっかりものなのだろう。
 それからモチノキ遊園地に行くのはもちろん二人の初デートの思い出の地だからである)
日ごろ清麿への気持ちを押さえ気味にしてた分、たがが外れたら暴走気味である。

いくら錯乱してるとはいえ、これだけどうどうと惚気のろけられると第三者は多少げんなりして苦笑するしかない。
フォ:「清麿…将来絶対尻に敷かれるな」
サン:「姉さん女房だしな…」
それに対し、清麿は当然真っ赤である。自分だって恵さんと似たような想像はしてるくせに…
(いや、まあどちらかというと、もっと直裁的というか、健全な青少年が普通に抱くであろう妄想というか、
 行為というか… いや、今は非常時なのでこれ以上の記述は止めておきましょう)
清麿、これ以上血圧上がったら脳の血管切れちゃうぞ?
(実はもう一箇所血が集まっちゃってしょうがない場所があるのだが、
 それは言わないのが少年誌というものである)

ティ:(本に力がたまっていくのがわかるわ…もう一息よ)
ティオは清麿のもとに駆け寄るとそっと耳打ちした。

「チャージル・サイフォドンのエネルギーがたまって来てるわ。
 ここで清麿が徹底的に恵を怒らせて!」

清麿:「え?そ、そんなことできるわけ…」
ディ:「日本のためなのよ!恵のためでもあるのよ!天才ならなんか手を考えなさいよ!」

清麿:「え、そんな。急に言われても。」

日ごろ何かというと恵さんのことを考え、いろいろ思ってるだけに
恵さんの好みや、何を言ったら喜ぶかはよくわかってるのだが、
怒らせることは考えたことなかった。うーむ。
大体恵さんが怒ったところなんて見たことないし… (いや、今初めて見てるけど)

まてよ?怒らせるには褒められたことの逆をやったらどうだ?
清麿はいつぞやの空港でのことを思い出した。
そ、そうだ。あの時ほめられたのは…
清麿はこれが恵さんに決定的に嫌われる地雷でないことを祈りながら
必死に声を絞り出した。

清麿:「め、恵さん?じつは俺、恵さんの胸よりビッグボインのボインのほうが好きなんだ(棒読み)」

恵:「なんですってー! ジェララララララ」
そして本の光が最高潮に!

ティオ:「来たわ!めぐみー!呪文よ!チャージル・サイフォドンを唱えて!」
恵:「清麿君がビッグボインの胸を… ジェラララララ あーらーたーな芽生え〜!」
清麿:「め、恵さん?(滝汗)」
恋愛方面や女の子の気持ちの動きに関しては相当鈍感な清麿でも、
恵さんの怒らせ方を微妙に間違えたことを直感的に感じ取っていた。

恵:「チャージル・サイフォドン!」
両手を挙げるティオの上に、巨大な聖剣があらわれた。

シスター:「オヨヨ、!この間のときよりもはるかに大きいですわ!」
ちなみにこの術を直接見たことがあるのは、
清麿、ガッシュ、ウマゴン、ティオ、恵さん、モモンとシスターである。
ガッシュはあんぐりと大口を開け、ウマゴンは後ろを向いて頭抱えて震えている。
モモンも折りたたんだ耳で目をふさぎ、見ザル、聞かザルの体勢である。

恵:「じぇららららら…」
そして、水晶玉には恵さんの恨みつらみの絵が次々と表示されていき…

清麿:(…なんだろう、その怒りの矛先が俺達に向いてるようなやな予感がする 汗)
ティオ:「ほとんど限界までたまったけど、まだ足りない気がするの!もっと恵を怒らせて!」

清麿は「誰か!」と思って見渡すが、一瞬にして絶望した。
そうなのである、みんな初めて見るチャージルサイフォドンの恐ろしさに
ただただ声を失い震えているだけだったのである。
だって見るのは二度目である清麿ですら、前回と比べ物にならないくらい怖いのに、
これを初めて見せられては魂消るのも無理はない。

清麿はふと、メデューサに石にされるってこんな気持ちなのかな?と思い、
1000年前の石版魔物たちのトラウマを今、真に理解した気がした。
この状況下で余裕の片鱗を見せるところが天才たる所以である。

そして最後、水晶球にはビッグボインの胸を見て鼻の下を伸ばしてる清麿の絵が浮かんだ。

清麿はそれを見た瞬間、背中に冷たいものが走るのを感じた。
(やばい!もしかして怒りの矛先は俺に向いている?)
生存本能とでもいうのか、さすがに命がかかると人間あらゆることに鋭くなるものである。
つまり、怒らせたのはいいが、その方向は恵さんを怒らせたみんなに向いているのである。

(どうにかして怒りの矛先をファウードに向けさせなければ!)
清麿の頭は今や18000rpm,10気筒のF-1エンジンが限界まで力を振り絞るがごとく フル回転した。
ただでさえ日ごろから頭の回転は速く、同時に4つくらいのことなら物事を考えられるが
いまや普段の10倍の速度で、同時に20通りのことを考えていた。
そうやって頭をぶんぶん回しながらも、
思考回路のうち一つが「ああ、死の直前に走馬灯を見るってこんな状況なんだろうな」と思っていた。
(清麿変なやつ)

そしてかなり危険ではあるが、恵さんの怒りをさらに引き出し、
それをファウードに向ける答えを導き出した。

清麿:「恵さんごめん!恵さんが「ウンコティンティン」って言うのを実はみんな聞いていたんだ!」
恵:「なんですってー!」 この瞬間、恵さんの中で何かがぶちきれた。
(あとで聞いてみたら頭の中が真っ白になって何も覚えていないといった。)

ギャ ン

その瞬間、水晶玉は直視できないくらい輝き、発生したすさまじいエネルギーが
流れ込んでくるのに絶えられなくなったティオは気絶した。

(予想以上だ!この怒りが俺たちに向けて結像する前に、早くファウードに向けなければ!)
計算の前半部分(恵さんをより怒らせる)が的中した清麿はすかさず作戦の後半部分に取り掛かった。

清麿:「でも聞いてくれー!悪いのはウンコティンティンなんだ!ファウードの中にいるウンコティンティン、
つまりはファウードが悪いんだよ!!」
と、ファウードのほうを指差した。

我ながら言い訳がましいセリフだなと思ったが、清麿にはある程度勝算があった。
怒りという感情に任せて頭のなかがぐるぐるしている恵さんはおそらく思考停止中だろう。
その混沌の中に、言葉でもってある方向性をつけてあげれば(思考停止中ゆえに
ある種催眠状態ともいえるので)言われたとおりに心を動かすことが出来るだろう。
そしてそれは混沌から一気に濁流のごとく一定方向へ向かうであろう。
そしてなによりもう一つ、多少おこがましいが清麿は信じていた。
「恵さん」ならどんな状況でも俺の言うことを聞いてくれる。
反発とかしないで素直に受け入れてくれる…と。
(こんなときでも「さん付け」してしまうのが清麿の奥ゆかしいところである)

恵:「許さないんだから!ボッコボコにしてやるんだから!!」
清麿は息を飲んで恵さんを見ている。まだ怒りがどっちに転ぶがはっきりしてないのである。
恵:「ファウードー!許さないからねー!」
清麿は安堵した。どうやら恵さんの怒りはちゃんとファウードに向かってくれたようである。

そしてティオが気絶していたことも幸いした。
エネルギーが一定方向に向かうのにティオの思考や判断が邪魔をしなかったのである。

チャージルサイフォドンの剣は巨大化すると
(それでもファウードにとっては小型ナイフくらいの大きさでしかなかったが)
ファウードの胴体、そう、ウンコティンティンがいる辺りに向け猛烈な勢いで飛び出した。

そしてそれはファウードにあたると一瞬動きを止めたように見えた。

「だめか!?」 清麿がそう思った瞬間

サイフォドンの剣は深々とファウードに突き刺さった。

するとファウードの動きが止まり…
ファウードはゆっくりと崩れ落ちるように海の中へ沈んでいった。

「やった!やったぞ!ファウードを倒したんだ!」

清麿はみんなと喜びを分かち合おうとして、辺りを見回すと
足元のガッシュを除き、みんな倒れていた。
いや、もう一人だけ…

そこにはいやにすっきりとした顔をした恵さんが立っていた。

「…きれいだ」 おもわずつぶやく清麿。
(やべ、俺恵さんに惚れ直しちゃったかも)
今はじめて恵さんの美しさに気づいたかのように見とれていると
恵さんが正気を取り戻したらしく
「あら?…清麿君?」
清麿は、はっと我に返ると
「そうだ!恵さん!恵さんがファウードを倒したんだ!倒したんだよ!」

このあとはみんなを起こして…
「ほんとに恵が倒したのか?」
「信じられん」
「いや、すごかったんだから」
「本当?本当なのね。」
「そうか、やったなぁ…」
みんなで思わず
「ばんざー…」
みんなあることを思い出して同時に動きがとまった。

「…あの、また復活したりしたらいやだから万歳はなしにしておこうか?」
「そうね、そうしましょう」

彼らは小さくガッツポーズをとると
お互いの肩を叩き合って喜び合った。


日本が一人のアイドルによって救われたことを知るものはごくわずかである…

後日談

「ねぇ、清麿君。」
「何?恵さん」

こいつら公認カップルになったのにまだ「君付け」「さん付け」かよ。

「なんかね、この間からみんながよそよそしい気がするんだけど、清麿君何か知らない?」
「せっかく新しい仲間が出来たんだから、
 お友達になろうと思ってるんだけど、なんかみんなよそよそしいのよね。」
「今までのみんなも私のこと腫れ物に触るように…」
「えっ、あ? まぁ ねぇ…」
「なに、どういうこと?何か知ってるの?」
「いやその、なに」
「なになに?はっきり言って?」
「いやだから…恵さんがファウードを倒しちゃったから、
 みんな恵さんのことをすごいなーと思ってるんじゃないか…ってね?」
「なにそれ?」
(とてもチャージル・サイフォドンをかける姿が怖かったなんていえない…)
「清麿君、なんか隠してるわね?」
女の勘…というか、好きな人に対してはこの手のものはよりいっそう鋭くなるものである。
「いや、だから、えっと…」

(そのじゃれあう?様子を見ながら)
リィエン:「これで清麿たちも晴れてバカップルある。」
ティオ:「よかったわね。そうなりたいって言ってたもんね。」
ウォンレイ:「でも僕たちのほうがキャリア長い分もっと熱々だね」
リィエン:「やだ、ウォンレイ、そんな本当のことを…」
ティオ:「はいはい、お熱いことで…」
そういいながら、ティオはガッシュのほうをちらっと見る。
(私も恵くらいになったらいつか…)
ガッシュはいつものようにウマゴンと遊んでいた。
ティオ:「はぁ。」 肩を落とすティオ

ティオがバカップルになれるのは、当面かなり先のことのようである。


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